20周年だそうで。
彼女の音楽はずっと宇多田ヒカルである。
「人間活動」と活動休止後、復活してのアルバム。
【Fantôme】
まさに"宇多田ヒカル"だった。
それは「昔と変わらずの音楽性だ」とかそういうことではなく、
楽曲に彼女のこれまでの生活、経験が反映されているのが伝わるから。
それは"宇多田ヒカル"そのものなのだ、ということ。
印象深い曲は、♪花束を君に
おそらく葬式の朝、亡骸にされる化粧を思わす歌詞。
亡き母へのレクイエムなのか、と直ぐ感じた。
死んでしまったらこちらの想いも伝えられない。
そして母親自身の言葉も伝わらない、もう想像でしか感じられない。
とても優しい曲にのせられた、悲しい想いが胸を苦しくした。
アルバムタイトルの意味は「亡霊・幽霊」 今は亡き母親の存在は、自分の体に宿っているし これまでの形跡も消えることなく残っている。 そして自分が母親になってその子供を見ることで母を感じ・・・ そうやっていつまでも存在し続け、どんな時も感じられる。
彼女がこのアルバムに込めた想いを想像しながら
また聴こうと思います。
Comments