自分の歌を初めて聴く方には、どんな風に聴こえているんだろう・・・
と、いつも思います。
約一年前、初めてオリジナル曲を人前で歌いました。
その時に「良かった」と言って頂けてすごく感動しました。
自分の作った曲が伝わった、と思えるお言葉を頂いて
ああ、やっぱりちゃんと歌って伝えたいなと改めて感じた日でした。
今まで配信していても、実際に生で聴いて頂く機会がなかったので
自分の楽曲を歌って聴いて頂ける、というのはとてもうれしいです。
歌わせてもらうようになってから、やはり選曲するオリジナル曲は1st.アルバムの中からの曲が多いです。
一番古い曲でいくとRECは十年前、制作となるともう少し前になるので、その音源でしか聴いて頂けなかった曲を、成長したazaと共に聴いてもらいたいと思うから。
音源では「あの時のaza」が歌える歌で伝え、
現在は「今のaza」の歌で伝えられる。
自分では無意識ですが”aza節”というのがあるらしく、違う曲を作って歌っても
「azaだね」と思ってもらえるポイントがある、とレーベルの方に言われたのが印象的です。
声質や、歌い方は人それぞれ。
azaの場合はボイトレの先生、レーベルの方が認めてくださったから
これまで、そして今のazaが在る。
カラオケではなく、見本のない自分の楽曲を歌う難しさや、
カバー曲でもマネではなく、その曲を伝える歌い方、自分らしい歌にするには、、、
と歌をやればやる程、難しいと感じるようになりました。
RECした時、レッスンの課題曲で何度も歌った時、イベントで歌わせてもたった時・・・
いつだって反省点はたくさんあります。
だけど、
たとえたくさん自己反省はしても、「誰かのように歌えないから」とか「誰かよりヘタだから」自分の歌を否定したり、そういう考えはしません。
誰かの歌がとても良い!と思うことは常々たくさんあるし、あんな風に表現できたら素敵だと思うこともたくさんある。
でも、
人と同じだから良いわけではないし、”誰かよりどうか”って考えるのは音楽にとってナンセンスなこと。
音楽じゃない他のジャンルでもそうだと思います。
絵画、写真、物作り、物書き・・・
”誰か”というものさし基準で上下をつけているのは自分の中でのことで、
それを他人の評価をすることに当てはめるだとか、自分の測りにしてはいけないと思う。
「良い音楽ってなんだろ。」のブログでも同じようなことを書いたけれど、
好みも勿論、人それぞれ。
良いと思う人もいれば、好かない人もいる。
それでいいんです。
ただ、好みはイコール評価ではない。
もし、そんなことを思っていたらアートは楽しめないし
成り立たない。
もちろん、自分が向上心、精進する源として捉えることは良いことですが、
否定する材料にしてはダメだと思っています。
まして他人の作品を、自分の価値観だけで評価することも
安易にしてはいけないことだと思っています。
昔は、「音楽を辞めないといけない」と思う理由のひとつに
そういう”誰かより”というものが確かにありました。
でも理由のどれもが、自分で勝手に音楽の捉え方を間違っていたことに、
今のレッスンに通う音楽教室に出会って痛感しました。
来月で1st.アルバム「太陽の種子*SunSeeds*」をリリースして丸9年になります。
ジャケットのヒマワリのデザインも、インスタでおなじみの”azaのヘタ絵”が採用されています。
ちなみにazaのロゴなどもazaのヘタ絵です。
こうやって自分の作品に自分の絵が使えるのもうれしいです。
学生時代、絵の学校ではないですが、とあるクリエイター系の専門学校に通っていた頃、
周りが漫画家さんのような絵をサラっと落書きで描ける人がたくさんいるような環境の中で、授業で出される課題で絵を描かないといけない機会が多く、
自分も同じように描けないといけない!と毎日、夜な夜なコソ練していた時代もありました。
でも「同じじゃなくていい、同じじゃない方がいい」と教えてくださった先生がいて、
吹っ切れて「自分の絵はこれでいいじゃん」と元々スキだった自分のタッチで描くことになんの恥ずかしさもなくなって、堂々とまた楽しんで絵を描けるようになったことで
”azaのヘタ絵”という、自分の絵はこれだっというものを自分で確立した気がしました。
他からの評価を受けることもまた、必要なことではあります。
でも、誰かの評価ではなく、自分の中で「自分はこうだ」というものがあるということは
とても大事だと感じています。
ああ歌も同じだな、
とレッスンに通い始めた頃、昔のことを思い出しました。
自分が好きで楽しんで描いてやってきたものを、好んで絵を慕ってくれる友人もいて、
面白がってくれる人もいて、良い評価をしてくれる人もいて・・・
azaの様々なコンテンツで使うように繋がった今が在る。
好きなことは楽しい、うれしい、そしてそうやってくと広がる。
そういうことを感じさせてくれる周りの方々に感謝です。
9月、芸術の秋でもあります。
アレンジ作業で止まっている新譜の制作をまだ再開できていないので
したいと思います。冬、来年になってしまうかなぁ。
そして少し気が早いですが、来年1月には10周年を迎えます。
音楽漬けで過ごしてきた生活ではないので、年数と経験が全く伴わずではありますが
これだけの年数を音楽以外の生活にも負けず、”辞めず”、”諦めず”続けてこれて本当に良かったです。
今年の経験を活かし、10年目(気持ち5年目)、節目に何かできれば・・・
そんなことを考えながら、今月とそして本日になんと来月のイベントのお誘いも頂きましたので、また充実した音楽の時間を過ごせることに楽しみにしたいと思います!
with Thanks.
aza
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