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執筆者の写真aza

♪キミといた


この世界には、無くなるものと無くならないものがあります。

きっとそれは形が残るものと、形がないもので

それは品物であり、それは記憶や想いである。

人は目に見えないことに不安を感じます。

形があることでより、想いを感じることが出来る。

でも本来、形のないものに形を与えることも出来る「思い出」は

形がないと、その「思い出」は無くなるのでしょうか?

形あるものは、いずれ無くなってしまうものです。

「思い出」は「形をしたもの」を指すのではなく、

その物に込められた、そこに関わった記憶そのものが「思い出」であり

「形をしたもの」はその記憶が宿っているから、だから大切なものになっている。

この世界では、今この瞬間も沢山の物が壊れたり奪われたり、

色んな人が大切なものを失っている。

それは思い出の品かもしれないし、命かもしれない。

”カタチ”は失われても、その”カタチ”の核にある想いを忘れないでいよう。

”カタチ”がたったひとつの存在であったら、みんでその存在を想おう。

・・・とっても複雑で、言葉にすることもそれを伝えることも難しいテーマです。

この作品の制作当時H23年、約5年前はこのことを深く考えた時期でした。

どうしてもその想いを書きたくて、でも書いてみた詞では表現しきれず悩んでいたら、

一度この想いを物語に起こしてみては?との提案に、試しに書き始めてみたところ

すぐにストーリーが次から次と頭に浮かび、あっという間に書き綴ることが。

そうすると伝えたいことが明確になり、再び一から詞を書き直し完成したのが

この ♪キミといた という作品です。

前の詞をボツにすることが全く苦にならなかったのは、この物語が出来たおかげです(笑)

♪キミといたの元となった物語の方もまた紹介できれば、と思います。

ぜひ、詞の内容にも耳を澄ませて聴いて頂けたら嬉しいです。

with Thanks. aza


アルバム『S.R.A.R』

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